- 推し活は楽しいけど
- 時間もお金もかかる
- このままで大丈夫かな?
こんなふうに不安になること、ありますよね。
生活が推し活中心で疲れたり、周りと比べて気分が落ちたりすることも。
かといって、推し活をやめたいわけじゃないし、考えすぎかな… と、悩みだしたらキリがないです。

「疲れるのが推し活」とすら思ってしまいます。
この記事では、推し活をするうえで感じやすいデメリットを整理しながら、
- なぜデメリットを感じるのか
- デメリットとの向き合い方
- 自分にとって無理のない “推し方”
についてお伝えしていきます。
読み進めることで、今の自分の推し方を客観視し、このまま続けて問題がないか確認しましょう。
推し活を楽しく続けるために
正しく付き合えば “人生のいろどり” になるのが「推し活」です。
推し活を後悔なく楽しむために、ちょっとだけ距離を置いて観察してみましょう。
【推し活に潜むデメリット】全体像を把握する


楽しいはずの推し活にありがちなデメリットは、代表的なものが次の5つです。
- 金銭的に負担が大きい
- 想像以上に時間が奪われる
- 現実生活との両立が難しい
- SNS や人間関係に疲れる
- 推しの言動にメンタルが左右される
まずは全体像を把握しましょう。
① 金銭的に負担が大きい
- ライブなどの現場
- 握手会などのイベント
- グッズや雑誌、写真集
- CDやBlu-rayなどの円盤
- 現場に行くための遠征費
上記のように「推し活 = 課金」というくらいお金がかかります。
中には、イベントの参加権をかけて、CDを何十枚と買う人もいますよね。
シングルが1枚1,500円だとして、20枚買ったら30,000円、30枚買ったら45,000円です
もちろん、お金を使うことが正義ではないですが、好きな気持ちが強いほどお金を使いたくなるのがオタク。
周りもそれが当たり前なので、金銭感覚が麻痺しているだなんて夢にも思いませんよね。
② 想像以上に時間が奪われる
- CD や Blu-ray を視聴する
- SNS や公式サイトを見る
- 現場に行くのに遠征する
- 友だちと推しについて語る
- 推しぬいやアクスタを持って撮影
上記のように、推し活に時間が奪われると、日常生活になにかしら問題が起こります。
睡眠時間が減ったり、家事がおろそかになったり、勉強や読書をする時間がなくなったりするなど、ですね。



推し活に熱中しすぎると、本来するべき大切なことができなくなってしまうんです。
③ 現実生活との両立が難しい
- 恋愛を避ける
- 結婚や出産が遠のく
- 推し活以外の人間関係がゼロに
- キャリアを築く機会が失われる
推し活にお金と時間をかけすぎると、上記のようなデメリットがあります。
恋愛や結婚、出産が必須とは思いませんが、推し活が原因で機会を逃す可能性があるということ。
推し活をしている間は問題なくても、推し活をやめたとたんに「とり返しがつかない」と後悔することもあります。
④ SNS や人間関係に疲れる
- 家族や恋人に理解されない
- SNS には見たくない情報もある
- 推し友との温度差でうまくいかない
- オタク仲間のマウント合戦に疲れる
上記のように、楽しいことばかりではないのが「推し活」です。
「人生の悩みの9割は人間関係」
人間は自分のことを語りたい生き物なので、家族や友だち、恋人に理解されないのはしんどい。
かといって、推し友の間では温度差の違いやマウントのとり合いなどの内部紛争が起こるので、ただオタク友だちをつくれば解決というわけでもない、という難しさがありますね。
⑤ 推しや同担にメンタルが左右される
- 推しの言動にメンタルが左右される
- お金を使いすぎてしまったという罪悪感
- 推し友やリア友と自分を比べて落ち込む
- 「なんのために応援してるんだろう」
上記のように、楽しいはずの推し活が原因で気分が落ち込むこともよくあります。
よくある悩み
自分なりに課金してがんばっていても、上には上がいる。そんなことをしている間に、リア友は昇給や転職、結婚などと先に進んでいってしまう…
自分の力だけではメンタルがコントロールできなくなるのも、推し活のデメリットですね。
なぜ「推し活のデメリット」が起こりやすいのか


推し活は楽しくて、キラキラしている。
その一方、こんなにも疲れたり、しんどさを感じたりする瞬間もたくさんあります。
その背景にある「推し活」の構造的な特徴や、感情が揺れやすい仕組みを3つ、代表例として紹介します。
- 理想と現実のギャップ
- 推しを最優先にしてしまう
- SNS による比較文化
サクッと見ていきましょう。
① 理想と現実のギャップ
推しはわたしたちの「見たい」「応援したい」を刺激する存在です。



円盤やグッズなどの供給があると「もっとほしい」「もっと…」と思ってしまうのがオタクですよね。
でも、現実は甘くなく、お金や時間、距離といった制限が邪魔をします。
推しは “無限”、現実は “有限”
- 推したいという気持ちと
- 推したくても推せないもどかしさ
が、精神的な疲れや落ち込みにつながります。
② 推しを最優先にしてしまう
自分では「優先している」という意識はなくても、最優先になってしまうのが「推し」です。
好きという強い気持ちに支えられているし、推せば自分がしあわせな気持ちになれると無意識にわかっていますしね。
推し活を優先すると
- 食事
- 睡眠
- 家事
- 仕事
- 勉強
- 推し活外での人間関係
がおろそかになり、生活が乱れた結果、精神的・肉体的な疲れ、後悔につながります。
③ SNS による比較文化
SNS を見ることで、同じ推しを推している人(同担)と自分を比べやすくなります。
- 現場へ行った回数
- グッズに使った金額
- 推しに認知されたなど
「すごい」「いいね」で終わればいいですが、「自分も」「もっとやらなきゃ」となってしまうのがオタクです。
比べることで金銭的に無理をしやすく、劣等感を抱きやすくもなります。
SNS による比較材料の多さも、推し活に疲れる大きな原因です。
推し活のデメリットを防ぐための3つのポイント


推し活のデメリットは、ちょっとした工夫をすれば防げます。
今すぐに試せる3つのポイントがこちら。
- お金と時間のルールを決める
- 推し活を生活の中心にしない
- SNS などの情報を見すぎない
具体的な内容を見ていきます。
① お金と時間のルールを決める
・お金をあるだけ使ってしまうなら、推し活専用の財布をつくり、その金額内で済ませるようにする
・睡眠や家事、勉強がおろそかになっているなら、推しの配信や SNS チェックを後回しにする
最初はストレスが溜まるかもしれませんが、慣れればそれがふつうになります。
お金と時間の使い方を工夫するだけで、推し活とのちょうどいい距離をとれるようになるので、推し活を無理なく続けることができますよ。
② 推し活を生活の中心にしない
- 新しい趣味を見つける
- 資格の勉強をしてみる
- キャリアアップをはかる
- 新しい人との出会いを見つける
できることでいいので、推し活にのめり込みすぎない環境をつくりましょう。
推し活に依存する危険性
推し活が生活の中心にあるということは、自分の心を支えるものがひとつしかない、ということ。
支えがひとつ崩れたときに心がポッキリと折れて、生きるのが難しくなることも考えられます。
一方、趣味や仕事、推し活以外の人間関係など、複数の柱に心が支えられていれば、ひとつが折れてもくじけることなく生きていけますよね。



そんなふうに “よりどころ” を複数持つことが、推し活を楽しく続けるコツです。
③ SNS などの情報を見すぎない
推し活をするオタクにとって、SNS は情報の宝庫です。
とはいえ、ほしい情報とともに見たくない情報まで入ってきてしまう、というデメリットも。
見たくない情報は、心が整っていないときにも容赦なく入り込み、一瞬でメンタルを崩そうとしてきます。
SNSやネガティブな情報のせいで、推すのが楽しくなくなった
このように感じたことがあるなら、SNS との付き合い方を見直してみましょう。
具体例
- 見る SNS の数を限定する
- フォローする人を限定する
- タイムラインは追わない
- 出勤時の電車内でだけ見る
上記のようにできることから試してみてください。
それでも推し活がつらくなったら?|見直すためのサインと対処法


推し活がつらくなったときは、自分の “推し方” を見直すタイミングです。
どんなときに、どうやって見直せばいいか、紹介します。
- “義務感” が出てきたら立ち止まる
- “ポジティブな気持ち” を思い出す
- “ちょっとお休み” という選択も
① “義務感”が出てきたら立ち止まる
- 「現場に行かなきゃ…」
- 「このグッズも買わないと…」
- 「この配信もリアタイしないと…」
“楽しみ” だったはずの推し活が “義務” になっていませんか?
本来の推し活は、自分が心から「やりたい」と思ったときに楽しむものです。
「やらなきゃ」「ついていかなきゃ」という気持ちは、心が疲れてきたサインかもしれません。
「~しなきゃ」という “強迫観念”
一度、スマホを置いて
- “楽しい” から “やりたい” のか
- “やらなくちゃいけない” から “やる” のか
- どうして “やらなくちゃいけない” のか
を自分の心に聞いてみてください。
自分の本当の気持ちが置き去りになっていないか、立ち止まって確認しましょう。
② “ポジティブな気持ち” を思い出す
推しを好きになったとき、どんな気持ちでしたか?
その気持ちを、今、鮮明に思い出せますか?
推しのことを考えたとき、真っ先にその気持ちが浮かびますか?
もし、つらい気持ちやモヤモヤが浮かんでくるとしたら、推し活に疲れているサインかもしれません。
しんどくなったときこそ、「自分がなぜ推していたのか」を思い出してみましょう。



ポジティブな気持ちを思い出すことで、気分はだいぶ晴れますよ。
「自分のペースを忘れていた」と初心に戻って、推しとのちょうどいい距離感を保てるようにもなるはずです。
③ “ちょっとお休み” という選択も
推し活に疲れると、“やめる” か “引き返せない” のどちらかで悩むケースが多いです。
しかし、白か黒どちらかではなく、“ちょっと休む” というグレーを選んでもいいんです。
- SNS を数日オフにしてみる
- 新しい現場やグッズはスルー
- 推し以外の趣味に目を向けてみる
推しを見ないという罪悪感
「推してない」「推せてない」という気持ちが出てきても、自分を責める必要はありません。
推しを応援する気持ち、好きな気持ちは、自分の中にちゃんとあります。
少し離れてみて「やっぱり推していたい」と思ったら、そのときにまた再開すれば OK です。
まとめ|デメリットを知って推し活をもっと楽しむ


推し活は、わたしたちの毎日に “いろどり” を与えてくれます。
しかし、時間やお金、気持ちの使い方を間違えると、いつの間にか “しんどい” に変わってしまうことも。
だからこそ、あらかじめデメリットを知っておくことが大切です。
- 推し活に疲れたときは、立ち止まる
- 「やらなきゃ」は疲れてきたサイン
- 推し活以外にも “支え” を持っておく
こうした積み重ねが「後悔しない推し活」につながります。
推し活は、完ぺきじゃなくてもいい。
この記事を読んでくれたあなたが、自分らしい “推し方” を見つけられるように、引き続きお手伝いします。
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