- CD代
- グッズ代
- チケット代
- ファンクラブの会費
- 交通費を含めた遠征費
気づけばこんなにたくさんのお金を、推し活に費やした。
「どうしてこんなに使ってしまったんだろう」
「もっと別のことに使えばよかった…」
こんなふうに後悔すること、ありますよね。
わたしも昔は推し活に全力で、1回の海外遠征に50万円以上使ったことがあります。
推しに会えたことはうれしかったけど、「このお金があればプログラミングでも学んで、副収入を得られたのでは?」と後悔することも。
この記事の内容
- なぜ「推し活 = お金の無駄」と感じるのか
- その気持ちとどう向き合えばいいのか
- お金とうまく付き合いながら推し活を楽しむ方法
この3つについて考えていきます。
記事を読んだ後には、お金を使いすぎた罪悪感が和らぎ、推し活をしてきた自分を肯定できるはず。
この記事の “前提”
推し活から得たものがあれば「推し活 = お金の無駄」ではない、ということです。
外から見れば無駄に思えるものも、自分にとっては必要な「出費」だったに違いありません。
そのことを忘れずに、本題に進みましょう。
【なぜ】推し活をお金の無駄と感じる理由丨3選

まずは “推し活をお金の無駄だと感じてしまう背景” を整理してみましょう。
- 支出の額が大きいから
- リターンが見えにくいから
- 将来への不安を感じるから
上記の3つが大きな理由です。
① 支出の額が大きいから
- チケット代・・・約15,000円
- CD(シングル)・・・約1,500円
- CD(アルバム)・・・約3,000円
- ファンクラブ年会費・・・約5,000円
- 遠征費・・・1回あたり10,000円以上
上記の金額は、あくまでも参考程度にお願いします。
細かな金額はジャンルによって異なるものの、基本的に推し活にはお金がかかります。
現場に遠征するとなれば、交通費やホテル代、食事代などが追加でかかるので、かなりの金額になります。
ポイント
1,000円失うのと、10,000円失うのとでは、心理的ダメージの大きさがまったく違いますよね。
推し活は、使う金額が大きいだけに、後悔したときのダメージも大きくなるんです。
② リターンが見えにくいから
- 推しからの認知
- 推しからのファンサ
- 推しとの握手や写真
上記のような “かたちのあるリターン” が返ってくることは、ほぼありません。
握手や写真撮影なんて、お金を積まない限り、実現しませんしね。
ぶっちゃけてしまうと、かけた金額に見合わないんですよ、リターンが。
本来であれば、“楽しい” や “うれしい” というプラスの感情をリターンとして受けとるのが「推し活」ですが、それ以上を求めてしまうのがオタクです。
ポイント
かけたお金のわりには、リターンが少ない。
だから「なにも得られなかった」「かけたお金が無駄だった」と感じやすくなる、という構造ですね。
② 将来への不安を感じるから
- 将来への貯金ができない
- 資格やスキル取得などの投資ができない
推し活にお金をかけすぎると、上記のような危険性があります。
長期的に見れば「老後2,000万問題」もありますし、推し活と貯金の両立はかなり重要な課題ですね。
いざ将来のことを考えたときに
- 貯金がない
- キャリアもない
- 資格もスキルもない
という “ないないづくし” だと、「今まで使ったお金は無駄だった」と後悔しやすいです。
推し活がお金の無駄だったと感じたときの考え方丨3選

「推し活はお金の無駄だ」と感じてしまう人に伝えたいのは、自分を否定する必要はない、ということ。
- 後悔の気持ちは真剣だった証拠
- 価値は “かたちのないもの” にもある
- 自分に合った “推し方” を見つけるチャンス
上記の3つの視点から “今までの推し活と自分” を見てみましょう。
「推し活してきた “今まで” は本当に無駄だったのか」、違った見え方ができるはずです。
① 後悔の気持ちは真剣だった証拠
後悔の気持ちは、対象と真剣に向き合ったからこそ生まれる感情です。
とあるオタクの例
たとえば、わたしは Snow Man 推しではないので、ライブに行けなくてもなんとも思いません。
でも、Snow Man 推しの人だったら、出演番組の録画を忘れただけで大きなショックを受け、仕事が手につかなくなるはず。

上記の違いは、Snow Man に対する「本気度」の違いです。
本気だからこそ後悔の気持ちが生まれるので、自分を否定する必要なんてありません。
② 価値は “かたちのないもの” にもある
- 認知
- ファンサ
- 握手や写真撮影
上記のような “かたちのあるリターン” を求めがちですが、それだけが推し活で得られる価値ではありません。
- いろんな人との出会い
- 行ったことのない場所へ行く経験
- “楽しい” や “うれしい” という思い出
かたちに残らないものだって、財産として自分の中に積み重なっているんです。
ひとつずつ思い出してみましょう。
推し活を通して得た価値あるものが、自分の中にたくさんあることに気づくはずです。
③ 自分に合った “推し方” を見つけるチャンス
「今までかけたお金は無駄だったかも」という気持ちは、自分を客観視できるようになった証拠です。
- なんでこんなにお金を使ってしまったんだろう
- これからどうしたらいいか、わからない
とパニックに陥ったとしても、それは悪いことではありません。
今までを見直し、これからに活かすチャンスです。
次の章では、その後悔の気持ちをどうやって活かせばいいか、具体的な方法を紹介します。
推し活を楽しみながら「お金の無駄」を防ぐ3つの方法


「お金を無駄遣いしてしまった」という後悔を活かすために、具体的な行動も考えてみましょう。
おすすめなのは、次の3つです。
- 推し活専用の予算をつくる
- 課金は必要なものだけ
- お金をかけない楽しみ方も知る
具体的な内容を見ていきましょう。
① 推し活専用の予算をつくる
- 推し活に使うお金は月に1万円まで
- 推し活費は年間で合計10万円まで
上記のように、推し活に使う金額を決めましょう。
推し活専用の口座や、上限額を低めに設定した推し活専用クレカをつくるのもおすすめです。
予算を決めておけば、将来のための貯金や勉強などの必要なところにお金が使えるようになりますよ。
② 課金は必要なものだけ
- グッズ
- CDなどの円盤
- 雑誌などの出版物
- ファンクラブの会員費
- ライブなどのチケット代
上記のように、推し活にはなにかとお金がかかります。
「発売されたから」という理由で課金していては、お金がいくらあっても足りません。
- 本当に必要なものを
- 最低限の量だけ買う
- 会場での衝動買いは避ける
- 迷ったらすぐには買わない
たとえばですが、上記のようなルールをつくってみましょう。
わたしの場合、グッズを衝動的に買うと後悔することが多いので、課金するなら現場に全力を注ぎます。
③ お金をかけない楽しみ方も知る
- 無料コンテンツを楽しむ
- オタク仲間と会って語り合う
- グッズやイラストを自作する
- ブログで推しへの愛を発信する
上記のように、多額のお金をかけなくても楽しめる推し活はあります。
大切なのは「推し活 = お金をかける」ではない、ということ。
お金をかけない推し活の楽しみ方を知ると、お金の後悔も少なくなり、気持ちが落ち込むことも減ります。
それでも「推し活はお金の無駄」と感じたときにできること丨3選


いくら前情報を持ち、対策をしたとしても、後悔を感じることはあります。
そんなときに役立つ行動と考え方も紹介しておきます。
- 推し活から距離を置く
- 推し活以外の趣味を持つ
- 推し活はあくまでも生活の一部
上記の順に見ていきます。
① 推し活から距離を置く
どうしても気分が上がらないときは、推し活から少し離れてみましょう。
距離をとることで
- 気持ちが落ち着く
- 今の状況を冷静に観察できる
といったメリットがあります。
自分の努力や工夫でどうにもならないことを、時間が勝手に解決してくれる、ということもありますよ。



一旦離れてみて、また応援したいと思ったときに戻れば OK です。
② 推し活以外の趣味を持つ
推し活に “一点集中” している状態だと、メンタルを崩しやすく、後悔しやすくもなります。
- 散歩する
- 植物を育てる
- 編み物をしてみる
- 推し活と関係ない友だちと会う
上記のような方法で、推し活以外で活動したり人と会ったりする機会をつくりましょう。
趣味や交友関係を広げることで、推し活への依存度を無理なく下げられます。
そうやって “推し活へのウエイト” を分散すると、精神的に疲れにくくなり、推し活をもっと気楽に楽しめるようになりますよ。
③ 推し活はあくまでも生活の一部
「推し活 = 人生のすべて」というように、推し活ファーストな人生を送るのは “非現実的” です。
実際に、推し活を最優先にすると、
- 貯金ができない
- 睡眠時間が短くなる
- 家事がおろそかになる
- 勉強や読書ができない
というように、生活が乱れ、将来への投資チャンスも逃してしまいます。
そんな事態を防ぐには「推し活がすべて」ではなく「いつもの生活の中に推し活がある」と認識を改めること。
推し活と生活のバランスが整うことで、後悔の念が和らぎ、推し活を楽しく続けられるようになります。
まとめ|推し活に使ったお金は「無駄」ではない


推し活に使ったお金を、ただの「無駄」と切り捨てる必要はありません。
なにによろこびを感じ、なにに後悔したかを知ることは、これからの人生をより豊かにしてくれます。
- お金をかけるときは「未来の自分」も考える
- 感情に流されず、自分で選びとる力をつける
- 必要なものと不要なものを見極める力をつける
こうした力を推し活から学べたなら、それが自分にとっての財産であり、投資です。
あなたはもう、これから先の時間とお金を、自分のしあわせのために使うヒントをすでに得ています。
かしこく、心から楽しめる “推し方” を見つけていきましょう。
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